乗り替わり、浪漫と現実と

日記

月曜日、先週の悔しい思いを切り替えて、次のレースに思いをはせる

今週末はジャパンカップ!

「海外に通用する強い馬を日本で作り上げる」という理念のもと、創設された、日本初の国際G1

創設当時は、海外馬の力に圧倒されてきた、ジャパンCだが

2000年代ごろから、日本競馬のレベルが上がってきたこともあって

海外馬の好走自体、珍しいものに

それどころか、有力な海外馬が、そもそもこない状況がつづいてきましたが

今年は、有力な海外馬が、大挙参戦!

東京競馬場内に、国際厩舎が新設され、今レースから使用されるとのこと

海外馬の負担軽減が見込め、それもあってか

今年は、多くの海外馬が参戦を表明してくれました

凱旋門賞馬 アルピニスタも参戦予定でしたが、調教中のケガにより引退

残念ながら叶いませんでした・・・

それだけすべてが順調にいかないと、海外遠征というのは難しいものなのです

この度、レースに出走してくれる海外馬、及び陣営には

日本人として、最大の敬意を払いたいと思います

まぁとりあえず、レースまで、まだ時間はあるので

海外馬それぞれについてはまたにして

今日は、先週流れた乗り替わりニュースについて、思うことを

「デアリングタクト、T.マーカンド騎手に乗り替わりで、ジャパンカップへ」

最初に、このニュースを見た時は、やはり残念な気持ちはわきます

競馬ファンにとっては、鞍上と馬の絆というか、積み上げてきたレースに

浪漫を感じるものです

ですが現実として、乗り替わりがうまくいくパターンも往々にしてあります

それこそ今回は、残念な結果が続いての乗り替わりなので、当然といえば当然

以前、自分が味わった乗り替わりとして

ラッキーライラックのエリザベス女王杯、石橋騎手から、スミヨン騎手へがありました

レース始まる前は、石橋騎手と復活する姿が見たかったとは思いました

けれど、レースではこれまた見事に、スミヨンの神騎乗で、これまでのうっぷんを晴らすがごとく快勝

めっちゃ感動した

まぁスミヨンとラックに関しては、オルフェーヴルとの件もあって

まったくの無関係な騎手でもないので、より心に染み入る部分はあったと思います

乗り替わりの狙いとして

騎手が、下手とか、上手いとかそういうのは置いといて

先入観の排除があります

ラッキーライラックは好位先行して押し切る競馬で結果をだしてきましたが

スミヨン騎乗のエリザベス女王杯では、中団のインにつけ

直線は目の覚めるような末脚で、ラチ沿いを突っ込んできました

最初はスミヨンも好位つけたかったようでしたが、展開のあやでだんだんポジションが下がり

あの位置に、ですがそこで慌てないのが名手、そして先入観の無さが故

だからこその、今までと違う競馬での勝利、新味の発揮というものが起こり得ます

その馬とレースを重ねるたび、好走できるパターン

ポジションなり、戦法が固まってきます

たとえそれで結果が出なくなっても、今まで教えてきたことを、壊すなんてそうそうできない

騎手それぞれの理想の戦法というのもあるでしょう

そこで、気分転換ではないですが、乗り役をかえて、新しい競馬をためす

これは珍しいことではないし、いい結果をもたらすことも多い、逆もまたしかりですが

今回の松山騎手から、マーカンド騎手への乗り替わりは

必死にデアリングタクトを立て直そうと考えた陣営の、苦肉の策ではあるでしょう

何よりこの乗り替わり、最初こそ残念とも、思いますが

騎手のタイプを考えてみると、いい効果がるのではないかと思えてきます

自分の考える、騎手のタイプとは

動かす騎手なのか、動かせる騎手なのか

動かす騎手は、馬を支配し、刺激を与え自らの腕で、走らせる

ズブい馬や、能力の足りない馬に合うタイプ

川田騎手や、岩田騎手など、勝負強い人が多いイメージ

逆に繊細な馬には刺激が強すぎて、制御が効かなくなる場合も

動かせる騎手は、馬自身のリズムを大事に、感性で乗るタイプ

豊さんや、ルメールさんみたいな、天才肌なイメージ

繊細な馬や、能力のある馬のポテンシャルを発揮させる乗り方

松山騎手はどちらかといえば、リズム重視で動かせるタイプだと思います

三冠馬という能力が高く、繊細な牝馬である

デアリングタクトにはあっている、まさにベストパートナーといえます

ですが、ここ2走を見ていると

コーナーでの反応がイマイチで、馬がズブくなってきた印象

そこで馬を動かす、剛腕ジョッキーということで

マーカンド騎手に白羽の矢がたったということでしょう

レースの結果はどうなるか、わかりませんが

ここで剛腕騎手の追いで、刺激を与えるのはプラスに作用するのではないかと

松山騎手も、同レースにシャドウディーヴァで参戦ということで

最高の相棒に、自分以外が乗っているレースを間近に見るのは、辛いでしょうが

他の騎手ならどう乗るのか、学ぶこともあるでしょう

馬にも鞍上にも、いい刺激を与えるという意味で、今回の乗り替わりいいのかもしれません

それに、短期免許騎手への乗り替わりは、短期騎手が帰ったあとに

自然にもとの騎手に戻せるという、メリットがあります(ラッキーライラックは戻りませんでしたが・・・w)

乗り替わりと聞くとね、競馬ファンとしては、残念だなと思うこと多いと思います

もちろん、これは楽しみだとなる、乗り替わりもありますが

やはり新馬から乗り続けて、絆を深めて、栄冠をつかむ

そんな姿に浪漫を感じてしまうもの

新馬から、一貫して同じ騎手というのは、中々難しい

それゆえ、新馬から乗り続けている、松山騎手の乗り替わりの報はショックなものです

ですが、プラスに働く部分もあるもあると、理解はしてる

浪漫と現実と、競馬ファン永遠のジレンマといえるでしょう・・・


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