今週の重賞。実績馬の意地と、新星誕生と

日記

 今週の重賞は3つ。牝馬限定ハンデ戦、愛知杯。年明けハンデG2、日経新春杯。皐月賞と同舞台、京成杯。年末休んだ馬が、春に向けて始動し始める頃。古馬戦では、実績馬が人気に応えて快勝。3歳戦京成杯ではクラシックに向けて楽しみな逸材が勝利しました。

 愛知杯

 勝ったのはアートハウス。中京の舞台で言えば、昨年ローズSを制してコース適正もばっちり。不安だったのは、朝から降り続けていた雨、昼過ぎにはやんだが、使い込まれてきた馬場に雨も相まってかなりの極悪馬場に。
 どちらかといえば、時計の早く、上りの出る馬場での実績があったので、この馬場はプラスには働かないかなと、思っていました。近い適性を感じるマリアエレーナも同様に感じていて、そんな2頭が実績的にも人気するレースだったので、私は時計がかかることがプラスになりそうな馬場巧者から、穴狙い。
 しかし結果はがっつり人気二頭が絡み、2着こそアイコンテーラーが中穴くらいですが、牝馬限定ハンデ戦の重馬場といういかにも荒れそうなレースにしては固い決着。おいおい、良馬場だったら、当ててるわ。不安とは裏腹に、勝ったアートハウスはもちろん、マリアエレーナも、このメンバーでは抜けていたということか
 ただレース内容的には、超ドスローの前残り感は否めない。見た目からしても荒れまくりの馬場で、みな慎重になったのか1000m、1:03の新馬戦並みのスロー。そこからペースも上がらず、ラスト3ハロンのキレ勝負。後ろの馬達はノーチャンスでしたね。さすがにこのレースで重馬場適性を図るのは早計かなとは思います。アートハウスもこの楽な展開では、勝って当然でしょう。G1級レースになってくるとここまで楽なこともないでしょうし、厳しい流れになった時に踏ん張れるか、成長が見たかった。
 アートハウスがG1取るなら、エリザベス女王杯でしょうか。今年から京都に戻って、近年のようなタフなレースでもないでしょうし、スローからの瞬発力勝負なら、一番可能性ありかと。逆にマリアエレーナはある程度ペース流れて、持続力勝負の方が良さそうで、古馬王道2000m、大阪杯や天皇賞秋でも一発を秘めてそうです。
 荒れやすいハンデ戦ながらも、しっかり実績馬が結果を出して、今後の飛躍にも期待したい。

日経新春杯

 59キロ、トップハンデ。ヴェルトライゼンデが差し切り完勝。メンバー的には、頭一つ抜けた実績で、恥ずかしいレースはできない、そんな中背負う59キロはネックではあるが、そんな不安もなんのその、頭一つ抜けてきっちり差し切り。今年から斤量の基準が見直され、全体的に重くなったのでハンデ差という意味では、変わらないのですが59キロとい字面のインパクトがすごい
 アフリカンゴールドが逃げる、スローペースで、直線の瞬発力勝負。直線での進路取りは各ジョッキーの判断が光るところ。基本的に外伸び馬場で、勝ったヴェルトラゼンデも直線では外に行きました。外伸び馬場とは言え、コーナー急な中京はインを回るメリットが大きい。前で粘るキングオブドラゴン内を回り、リード作れたのは大きかった。惜しくも4着だったヤマニンゼストもインベタ競馬。この馬もイン差しが狙えそうな展開で、今後も要注目
 逆に馬場に泣かされたのはロバートソンキーか。見た目からも掘れている内から3、4頭目くらいを、前がぽっかり空いているのに伸びきれないヴェルトライゼンデの後ろ、いいところにつけていたと思うが、名手の罠か、ヴェルトライゼンデが馬場のいいところと悪いところの境目ギリギリを走っていたため、それを抜かすためには、その外か内にいかなければならない。でも馬場のいい外は馬が密集していけない内の各騎手が意識的に避けた、ぼこぼこの馬場を通すしかなく、これは走る馬場違えばまた、結果は変わっていたかもしれない。内で溜めていた時すでに想定すべき状況だが、なんとも難しい判断。同様に内で溜めていた武豊は最初から最内を狙っていたのでしょう、そこはやはりレジェンド抜け目ない。
 馬場はどうあれ、展開がどうあれ、この結果からみてもヴェルトライゼンデが実力抜けて、勝っていたでしょう。4歳時に長期休養で走っていないこともあってか、6歳ながらまだまだ衰えを感じない。下世代の突き上げ凄いが、コントレイルと争ってきた矜持も胸に、今年も頑張っていってほしい。

京成杯

 1戦1勝馬から、クラシックをにぎわす新星登場キタサンブラック産駒ソールオリエンス。世代戦らしくスローの展開。後方で構えて直線勝負。コーナーで膨れて若い面見せるも、内容的には圧勝。同舞台での皐月賞に向けて楽しみになる内容でした。
 新馬戦は東京で瞬発力見せてますので、ダービーも見えてくる。まぁ京成杯は近年そこまで出世レースとも言えませんが、上澄みありそうな勝ちっぷりに期待はしてしまいます兄にヴァンドギャルドということで、強い時とダメな時、落差激しいタイプかもしれませんがね。
 種牡馬として、キタサンブラックとドゥラメンテが共に活躍馬を輩出して、産駒たちが戦うのというのは血統の浪漫があっていいですね。本当にドゥラメンテの早逝が悔やまれます。


 今週馬券的には、ヴェルトライゼンデとキングオブドラゴンの馬連が当たり、中々いい配当ゲット。愛知杯は重馬場に惑わされ、人気馬切って荒れ狙いしたのは恥ずかしい。京成杯は一戦一勝馬を信じ切れず、オッズ妙味ありそうなところから。まぁ馬券のあたり外れはよりかわ、どう予想するかが重要終わったレースをしっかり吟味し、次のレースへの楽しみとともに、活かせるようにしたいですね。

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