天才から、怪物へ。イクイノックス有馬完勝!

日記

 2022年を締めくくる、さながら年度代表馬決定戦、有馬記念2022。そんなハイレベルメンバー相手にまさに完勝。危なげない競馬で、勝利を挙げたのはイクイノックスでした。たしかに私も、戦前から、十分イクイノックスが勝つ可能性はあると思っていました。ただここまでの完璧な競馬で完勝するとまでは予想できませんでした。
 ダービーや天皇賞を見ても、後ろに構えて直線で勝負する、ある種大味な競馬。能力だけで勝ち切ってしまう能力は認めていました。ですが、皐月賞ではジオグリフに負けたように、大外から折り合い難しく、幼い部分を見せいました。この中山のトリッキーなコースでは能力だけでは出し抜かれてしまう、やはり好位につけて立ち回れる馬の方が有利。後ろに構えて、直線で届くのかと不安があって私は絶対的な信頼を仕切れませんでした。
 

 それが終わってみれば、直線では前に並びかけ、ひとたび仕掛ければ、後続を置いてけぼりに。最終コーナーでの手ごたえの差は鳥肌ものです。めちゃくちゃ好きなんですよね、一頭涼しい顔して、コーナーを回ってくる感じ。周りの動きとのギャップが、その強さを際立たせます。
 前走天皇賞秋は、見ごたえはあるレースではありますが、上り32秒台の直線だけのレース。馬の底力や成長を図る点では物足りないレース。有馬に繋がるような内容ではないかと思ってました。春までのイクイノックスでは有馬は難しい。そんな中、予想以上の成長力を見せてくれたことに脱帽です。ダービーで本命にしておきながら、有馬で信じ切れない自分が恥ずかしい。
 

 今回の成長ぶりから、コースはどこでもこなせるでしょう。あとはどうしても体質が弱い馬と聞きますので、輸送は心配。関東のレースしか使っていないので、関西もとい、海外への挑戦も視野に入れるなら、超えていかねばならない課題。父キタサンブラックという力強さなら大丈夫とも、思いますが、兄弟で亡くなってしまった馬もいますので、何より体調面気をつけていってもらいたいと思います。
 

 来年は、ダービー馬ドウデュースへのリベンジ。今回正直、万全ではなかったタイトルホルダーとの決着。シャフリや、アスク、ソーヴァリアントなどの今回出なかった、強力な馬達との闘い。競馬の楽しみは尽きません。2022年の総決算、嬉しい思いも悔しい思いもそれぞれありましょうが、未来への期待はみな同じ気持ち。また来年の競馬も楽しんでいきましょう。

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