御見それしました、ムーア様!
G1初挑戦で、エシンフラッシュ産駒、ヴェラアズール
正直、過剰人気だと思ってました・・・
前走、京都大賞典は確かに強い内容だが、メンバーがG1級かといわれると・・・ザ・G2感
キレ勝負となると、分が悪いメンバー相手に、スパッとキレる脚で勝つのは当然というか
そもそも京都大賞典はあのメンバーで上り33秒台のキレ勝負なんかいっ、
と思わずつっこみたくなるレース
今回、世界のムーア騎乗とはいえ、ダービー馬や、クラシックを沸かせてきた馬と
いきなり渡り合えるのか、疑問でした
確かにシャフリヤールや、ダノンベルーガに、
圧倒的信頼を置けるほど、不安がないかといわれると・・・
とはいえ、その2頭と差がない 3番人気
ヴェルトライゼンデ、デアリングタクトよりも人気してましたからね
だが実際レースを終えてみると・・・
強い・・・
府中2400m、チャンピオンコース、真の実力を試される場所
遺憾なく力を出してくれた
レース全体としても、強い馬が力をだして、見ごたえのあるいいレースでした
ヴェラアズールの力はG1級だということはもちろんですが
客観的に見た勝因も探っていきたい
内枠であったこと、これは今回のジャパンカップでの勝ち切った大きな理由だろう
平場のレースの時点で、内の馬場がいいのは見て取れた
ヴェラアズール及び、三着ヴェルトラゼンデは枠を活かして
馬群中で脚を溜めることができたのが大きいのと
今回は、馬場への適性怪しい海外馬が内枠に固まり
ポジション次第では、下がってくる海外馬で詰まる危険が、内枠にはあったので
しっかりと前の進路の確保も考えつつ、馬群の中にポジショニングした名手の力あってこそ
内伸びの馬場が着順に影響がなかったとは言えないが
それはちいさな差で、確かに馬の力がないと勝ち負けには参加できない
そんな2頭に対して、終始外を回して、勝ちまで見える競馬ができた
シャフリヤールは改めて、力を感じました
ダービー馬の名にたがわぬ馬、ただ好走条件は選びそうなのがつらいですね
ベストな条件で、戦前の評価ではあるが、メンバー的には恵まれたこのレースを取れなかったのは痛い
今後のG1では、ここにいないメンバー
イクイノックス、ドウデュースにタイトルホルダーと強敵は多い
またG1を狙うなら、来年のジャパンカップですかね
とりあえずドバイもあるが、日本のライバル相手に勝つとなると、東京2400mがベスト
やっぱりダービー馬の称号は特別ですね、この馬には世代を代表する活躍をしてほしい
四着以下の馬について
・ダノンベルーガも直線は持ち前の瞬発力発揮して、戦闘に立つ勢いでしたが
最後は止まりましたね
距離はやはり2000mが限度、外を回す競馬では厳しかったか
次の目標は大阪杯でしょうか、それか安田記念を見据えて距離を縮めていくのもいいかもしれません
・デアリングタクトは直線進路に迷いながらの、いい脚で突っ込んで4着
乗り替わりマーカンド騎手、三冠馬の力の一端は見せてくれた
スムーズならもう少し着順は上だったかもしれない
完全には燃え尽きていないことは分かったのはいいが、これから戦う相手はもっと強い
依然厳しい戦いを強いられることでしょう
それでも挑戦を続けてくれるなら、チャンスはあると信じて待ちたいと思います
・グランドグローリー6着
なんだかんだ海外馬最先着はこの馬なんですよねw
馬場不問で伸びてくるホント面白い牝馬です
今からどんな産駒が生まれるか楽しみですね
・ユーバーレーベンは10着ですが、やれることはやってくれたよ、ミルコという気持ちです
向こう正面からまくっていって、直線も見せ場ありながらも、最後はキレ負け
オークスに近い騎乗でしたが、スローで各馬に余力が残っている以上厳しいですね
現状大雑把な競馬しかできない以上、東京の広いコースがベストですかね
あとは体調が安定すれば、グランプリあたりで大仕事ありそうな予感
・14着テーオーロイヤル
う~ん、今回先行勢手薄な印象で、一発出し抜ける可能性を感じていたのですが
直線向いた時には余力無く、そこでリード取れなければ厳しい
外目三番手で、ベストなポジションかと思ったのですが、動けませんね
前半スローとは言え、そこから極端に緩むことなく
先行勢にはきつい流れだったか、単純に実力差でた、といえばそれまでですが
先行馬壊滅ですからね
それでもロイヤルなら、勝てないまでも、見せ場くらい作ってくれると思ってましたが、残念です
鞍上のコメント的には、力で仕切れなった印象
まぁ次は春の長距離戦線で活躍を期待しましょう
今年のジャパンカップ
なんだかんだ人気どころで決着して、見ごたえのあるレースでした
戦前はこのメンバーなら、海外馬の一発あるんじゃないかと期待もありましたが
現実は厳しいですね
ですが、今回来てくれた海外馬、陣営には感謝を送りたい
今回の結果をどう受け止めるかわかりませんが、またチャレンジしにきてもらいたいですね
日本の馬が凱旋門を勝つのが先か
今の日本馬相手に海外馬がジャパンCを勝つのが先か
それぞれの熱意に差はありそうですが、どっちでしょうか
ともかく、ジャパンC2022は
三冠馬、ダービー馬の力を改めて感じつつ、それを退けた
新たなチャンピオン、ヴェラアズールへの最大限の賛辞を贈りたい
そしてこの先に待つ、強敵達との闘いへのエールを
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