底力、逆襲のリバティ

日記

阪神ジュベナイルフィリーズ2022

勝ったのはリバティアイランド!。
新馬戦で上り31秒台の驚異的な末脚を発揮し、確勝と思われたアルテミスSでまさかの敗戦・・・。それでも、レース内容や、枠順もあったでしょう今回もなんだかんだ一番人気に支持され、見事人気に応える完勝劇。流れたペースを、中団待機直線もスムーズに追い出され、あれよあれよと前を置き去りにし2馬身半。新馬戦とは、うって変わって上り35秒台の底力問われる内容で、文句なくこの馬が、この世代の牝馬で一番ですね。
前走そのリバティを破ったラヴェルはまさかの11着惨敗これはショック。POG馬ですので、かなり応援してたんですが残念です。他上位人気支持された、素質馬達が軒並み、のびあぐね。2着、3着共に、二桁人気。掲示板まで、一着リバティ以外、二桁人気の超ヒモ荒れ決着。レース終わり直後は、訳が分からず、茫然と・・・。
リバティが勝つのはわかる、でもラヴェルを筆頭にウンブライル・モリアーナ・ブトンドール・サンティーテソーロ・ドゥーラなどしっかり実績馬揃ってたので、大穴が突っ込んでくることはないかなと思っていました。どれが勝ってもおかしくないが、上位はこの実績馬で決まるだろうと思ってましたけどね。レース前の期待値を考えると、レース直後はちょっと期待外れ感はありました。ですが、しっかりと敗因を探っていけば、各馬の適性的なところ考えられて今後の参考になるいいレースだったかなとも思い始めたりも・・・

前走から逆転した、リバティとラヴェル。極端な展開になって、明暗分かれた2頭。
力強く伸び続ける、リバティアイランドの走りを見て感じたのは、とびが大きく、飛んでいるかのようで、長くいい脚を使えるタイプ。
一方、ラヴェルは、新馬・アルテミスS、2戦ともスローから、一瞬の加速で先頭に躍り出て押し切る競馬で一瞬のキレ味タイプ。姉ナミュールも同様のタイプで、姉妹揃って大外枠で伸びきれないのはそれ故か。
長くいい脚タイプは加速に時間がかかるが、最高速入ってしまえばキレタイプより速い上りになる。徐々にエンジンをふかすように、段階を踏んで加速したいのである程度ペースが流れていた方がやりやすい。アルテミスSはスローペースで、同じ位置からのよーいどんでは、ラヴェルに軍配があがる。
今回、阪神JFでは、ペースが流れたのもあるが終始スムーズなポジションで、直線も楽に追い出し始めれたリバティ。ばっちりその特性にあった競馬ができたのが、あの完勝劇の要因でしょう。これが内でスローで、囲まれた場合、抜け出せず終戦もあり得た。逆にラヴェルは内枠で溜めて、直線狭くても割ってこれる瞬発力があるので、結果は違った。まだまだこの2頭の序列はつけ難い。スローの多い前哨戦ではラヴェルが有利だが、本番G1では、各馬勝ちに急いで、厳しい展開になることもしばしば。そうなると、リバティのほうが結果的に力を発揮できる。ラヴェルが内で、リバティが外で、桜花賞は再戦してほしいですね

他負けた人気馬について

モリアーナ
正直状態面あやしさを感じていた。そもそも夏からの長期明けぶっつけ本番が、あっていたかは微妙。勝ったレース内容的にもキレ、持続力は十分。次走、しっかり作り直して力発揮できれば、まだわからない

ウンブライル
この馬もラヴェル同様一瞬のキレタイプかな。またスローになりそうな前哨戦では見直しも。ただ一度崩れると、レースが嫌になって力出せなくなる牝馬的な弱さも怖いので、次走は一旦様子見したい

ブトンドール
見るからにピッチ走法のキレタイプ。こちらも内で距離ロスなく立ち回れるレースなら、逆転も。父ビックアーサーを考えても、将来的にはスプリント路線でしょう。桜花賞までは出走するかもですが、マイルで外枠に入ったら買いづらいですね

サンティーテソーロ
中々みどころのあるレースではあったが、終わってみればペースが速すぎる。スプリント戦みたいなラップで最後も粘ってはいる。ただこのペースにしては二番手と一馬身くらいしか離れてなく、道中息を入れられなかったのはきつかった。じゃあ次はペースを落としていくべきかというと、それはちょっともったいないかな。別に押していったわけじゃなく、ロケットスタートから自然とあの速さでいけるのは素晴らしい能力。今回のレースが警戒され、次走以降この馬についていくのを躊躇されるなら、道中息をいれられ、マイルでも粘れる可能性はある。このまま早いペースでのレースメイクを続けていってもらいたい。どうしても厳しくなればスプリント路線の道もあるし、桜花賞までは行けると自分は思う。まぁこの馬が出てくると今回力発揮できなかった組はつらそうではあるが・・・

ドゥーラ
他の人気馬に比べれば、力発揮している方。大外枠と出遅れがそのまま着順に響いた感じ。距離も短いし、時計もかかる方がいいでしょう。桜花賞向きでもなさそうだし、標準をオークスに向けてほしいですね。

新馬戦、2歳OP、重賞などは、比較的スローで、各馬折り合いを教えたり、脚を図る展開になりやすい。それ故、G1でペースが流れた時に戸惑い、前走まで使えていた脚が使えなくなる人気馬というのが起こり得る。そんな展開でも、力を発揮できる、底力のある馬。古馬になっても活躍できるのはそういう馬なんですよね。リバティアイランドは来年のクラシックはもちろん、古馬になってもG1戦線で活躍を期待できそうですね。

残念ながら敗れた馬も、展開次第で見直しは必要だし、今後の成長にも期待したい

人気馬同士のしのぎを削る戦いが見たかった面もあり、2着以下の荒れ具合はなんとも言えない気分なのは正直な気持ちです。ですが、リバティの底力見れたのは良かったし、各馬のタイプも見えてきました。今後のレースの参考になる、いいレースだったかなと、結果的には思います

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