2022年 ベストG1レース 5選

日記

2022年、今年もさまざまな、名勝負・名レースが生まれましたが、その中でも個人的に印象に残っているG1レースを5選を、ランキング形式で発表したいと思います。

5位 阪神JF リバティアイランド

第5位 暮れの2歳女王決定戦、阪神ジェベナイルフィリーズ。
 素質馬揃って、混戦模様。ですが終わって見れば、勝ち馬リバティアイランドの伸び脚だけが目立つ一戦に。完全に来年牝馬クラシックの主役が決まった、期待高まるレースでした。

 サンティーテソーロのロケットスタートから刻まれたスプリント戦ばりのハイペース。2歳の若き乙女たちには厳しい展開で、伸びあぐねる馬が多い中、力強く伸びてくる馬が一頭、それがリバティアイランド。
 リバティアイランドは新馬戦で上り31秒台の超スピードを見せた馬。早い上りが武器だと思われていた中、上り35秒台の底力勝負で突き抜けるとは恐れ入りました。ラスト2ハロンも失速しておらず、この展開でまだ余力を感じさせます。とびが大きく加速に時間がかかるタイプで、前走アルテミスSでは一瞬の仕掛け遅れが勝敗を分けたと言えます。その前走の内容もふまえて、鞍上川田騎手のスムーズさを重視したエスコートも完璧。馬場的には内有利でしたが、それをものともせず外を力強く伸びてくる姿には見惚れてしまいます。

 馬の底力問われるハイペースに、未来への期待高まるスターの誕生。

4位 菊花賞 アスクビクターモア

第4位 牡馬クラシック最終戦、菊花賞。
 最後の一冠は譲れない。ダービー3着、出走メンバー唯一のクラシック上位馬、アスクビクターモアが、強気の仕掛けで押切勝ち。改めて、今年のダービーのレベルの高さを証明するレースでした。

 各馬未知の距離である、3000mに際して展開はスローですすむかと思われたが、スタートして先手を主張したセイウンハーデスが刻む1000m通過は58秒はめちゃくちゃ早い。そんなハイペースを離れた2番手追走して、3角では前をとらえて押し切り勝利とは、まさに持続力の鬼。さすがにラスト失速して追い詰められてはいたが、着差以上の完勝でしょう。鞍上が馬の強みを理解し、信じていたからこその勝利です。

 その強さに自信があればこそ、負けられない戦いに絆の勝利。

3位 有馬記念 イクイノックス

第3位 年末のグランプリ、有馬記念。
 今年の古馬王道G1を勝った馬が全参戦し、まさに現役最強を決める一戦に。そんな中見せたイクイノックスの完成された強さには脱帽です。

 戦前の予想通りタイトルホルダーの逃げ。ペースは1000m1:01秒で予想よりかは遅いかなといったところ。そして勝負は最終コーナー、タイトルホルダーにディープボンド・エフフォーリアが襲い掛かる。ですがその外を楽な手ごたえでいつの間にか、上がってきていたのが、イクイノックス。そこからは直線でひと伸び勝負あり。残り5ハロン12秒切る持続的な流れからの、11.4ここからはすでにイクイノックスのラップで最後は流す余裕あり。直線向いた時の手ごたえの差は鳥肌モノです。東京の末脚勝負なら脚力だけでこなせますが、中山のトリッキーなコースでは操縦性も重要。両方兼ね備えて文句なく現役最強ですね。

 天才の完成を見た、伝説の始まりともいえるレース。

2位 日本ダービー ドウデュース

第2位 世代の頂点を決める大一番、日本ダービー。
 戦前からレベルの高いメンバーが揃ったと思われていたが、期待以上のレースに大興奮。レコードタイムもさることながら、その後の出走馬の活躍を見ても近年稀に見る名勝負でしょう。

 前走躓き、力を出し切れなかったデシエルトが悔いを残さんと、先手を主張。5月の東京競馬場は時計が早いとはいえ厳しいペース。それをしっかりと後ろで折り合ってチャンスをうかがう武豊。直線の攻防は見ごたえありましたね。後方から全馬ごぼう抜き、粘るアスクを軽々とらえて先頭に。迫るイクイノックスをクビ差抑えて世代の頂点に。残り300まで焦らず、しっかりと相手を見据えた冷静な判断はさすが武豊といったところ。やっぱり華があるといか、武豊がG1を勝つと盛り上がりますね。

 武豊ここにあり、人馬一体つかみ取った世代の頂点。

1位 宝塚記念 タイトルホルダー

第1位 春のグランプリ、宝塚記念。
 超ハイペースの2200m。2000m通過は同年の大阪杯より速いタイム。そんなペースを番手追走で押しきり、レコード勝利されては、後ろの馬は手も足も出せません。

 抜群のスタート切りながら、先手はパンサラッサに譲り、2番手に。つかず離れずの絶妙な位置を維持しながらも、殺人的なハイペースを先行。並みの馬なら直線を迎えるまでもなく力尽きるような流れを、直線伸びてくるタイトルホルダーの底知れぬスタミナには恐怖さえ感じます。ラップを見ても、息つく暇もない淡々とした流れ。中距離以上のレースでは、脚の使いどころがレースの駆け引きではありますが、このレースは脚をスタートからゴールまで使い続けるという常識外れのレースです。
 長距離のタイトルホルダーは中間で緩ませ、息を入れることで、最後まで待たせる、操縦性というか、レースのうまさで能力を補っていた印象もありますが、この宝塚記念は、驚異的な持続力だけで押し切るという新味を発揮したことがまた、このレースの衝撃度をあげています。

 人気だけじゃない、強さを証明したレース。


まとめ

1位 宝塚記念    タイトルホルダー
2位 日本ダービー  ドウデュース
3位 有馬記念    イクイノックス
4位 菊花賞     アスクビクターモア
5位 阪神JF     リバティアイランド

 それぞれ今年のベストレースというのはあると思います。人それぞれ印象に残る部分違うとは思います。私としては、勝ち馬の強さが際立つレースというのが、やはり印象に残ります。2022年は3歳世代強いなって印象は強かったと思います。実際レース内容も素晴らしく、その強さに疑いようはありません。特にダービー上位馬達の再戦というのは来年の一番の楽しみではないでしょうか。

一年を振り返りつつ、来年の楽しみは増えるばかりです。

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